自然塗料の着色について

前回途中で終わってしまったので、その続きです。

自然塗料の発色(着色)について。

リボス社の塗料では、塗布して、刷毛で延ばした後、「ふき取る」ことを推奨しています。色を濃くしたければ、何度も塗り重ねながら、ふき取っていくという流れ。


「ふき取る」?

ふき取ってしまうと、せっかく顔料を含んだ油が定着する前に、ふき取ってしまうことになります。

おかしいですよね。


実は、自然塗料は、それ単体では、とても含浸しにくいんです。

乾くまでに、とても時間がかかります。

早く施工したいので、その時間を惜しんで、「ふき取って」何度も塗ることになっています。


よく考えてみると、住まい手ではなく、造り手の都合で、おかしなことになっていますね。

乾燥する時間を確保できれば、ふき取らなくていいんです。


「早く、安く、簡単に」

そんな高度成長時代の家創りでは、人に優しい家創りだとは言えません。

もっと、丁寧に、じっくりと家創りを進めていくことをお勧めします。