先日、アレルギー支援ネットワークの方とお会いさせていただきました。
ご一緒にお話しをさせていただく中で、出てきた言葉です。
「(アレルギーに対しての)エビデンスがないので、家づくりは難しいことですね」
エビデンスとは、効果があることを示す証拠や検証結果・臨床結果のこと。
アレルギーをお持ちの方は、何に対して反応が出てしまうのかを突き止めるのも大変で、治療においてもご苦労をされていらっしゃるかと思います。
家づくりということになれば、建材も多種多様。
ここから何が大丈夫で、何がそうでないのかを選び出すというのは、とても大変な作業です。
ただでさえ、間取りや設備、インテリアなど、多くのものを決めていく作業を伴うのが住まいづくり。
その中で建材の一つ一つを確認していくのは、根気のいる作業です。
住まいづくりに関してのエビデンスがないというのは、このある意味”メンドクサイ”作業をしていくことを建築業界が避けてきて、「無垢材なら大丈夫」とか「F☆☆☆(フォースター)が付けられていれば大丈夫」と、ざっくりを枠組みを作ることで逃げてきているからなのかも知れません。
安心して住まい続けるために必要なこの作業を住まいづくりをお考えのご家族が前向きにお付き合いくださるのなら、私たちはあえて手間を掛け丁寧に取り組んでいきたい。
そう考えています。
その一つ一つが、住まうご家族にとってのエビデンスになっていくことができればと、強く願っています。
整理収納・防犯アドバイザー
住宅建築コーディネーター
瀬尾 さちこ
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